減点主義より原点主義!
おはようございます。
ちほやんの前回のブログを読んで、一人土曜日の朝に涙しているヒミツキチ森学園のあおです。ボクも適応と向き合ってきた一人です。
さて、今日はその適応にも通じる話なんですが、「減点主義より原点主義」というお話をします。
これは、昨日温かい保護者の方との振り返り中に、ふっと浮かんできたこと。しっかりその場でメモを取ることができました。
小学校教員時代に意識してきたこと
ボク自身が小学校教員時代にも、一番言い聞かせていたこと、それは「減点主義で子どもを見ない」ってことです。
例えばテストで80点をとった子どもがいたとします。この子のことを20点足りないと見てしまえば、
先生だったら
「20点のミスの原因はどこ?」
と見るでしょう。
親だったら
「20点も落としているなんて」
と小言を言いたくなるかもしれません。
でも考えてみてください。
その子は0→80点をとっているんですよね。多くのことを十分にわかっているんです。ただテストに適応できずに落としてしまった20点かもしれない。勘違いかもしれない。学びの途中で抜け落ちてて気づけば、次はしっかりと理解している20点かもしれない。
ここで大事なのは、ボクらは「自分ができるようになったことや経験したこと」については、100点からの減点主義で見がちってことです。
自分自身、たくさんのミスをして、足し算や引き算ができるようになった。自分自身たくさんの失敗をして、二重跳びができるようになった。
でもそのプロセスは丸ごと全て抜け落ちてて、子どもたちを見るときは、「できるかできないか」っていう満点の物差しで測りがちになるんです。
だから、ボクは先生時代、「原点主義」で見ることを心がけていました。言い換えると0から足し算をしていく「加点主義」です。その子のできたところまでに色をつけていくイメージです。
そうすると、子どもたちは安心して輝きだすんですね。
その子のできたところまでを認めていく。きっと子どもたちに安心感や自信があれば、足りないところは自分で伸びようとするはずだ!と。
なぜ、減点主義におちいりやすいのか
ただ、いつもこの見方がするとは限りません。
だから、カウンターをポケットに忍ばしたり…
「原点主義」を手帳に貼ったり…
でも、いっつも減点主義に戻りがちになってしまう。そんな自分の葛藤を抱えていました。自分を責めることもありました。
「なぜ減点主義に陥りやすいのか。」
この問いの答えは完全には見つけられなかったんですよね。
そしてヒミツキチ森学園の先生をして1ヶ月。なんかこの減点主義に陥ってしまう正体が少しずつわかってきた気がしたんです。
なんだと思います?
それは「子どもはみんな一律じゃないのに…」ってことだったんです。
ヒミツキチ森学園の「ことば・かず」の学習は自分のペースで進むことを大切にしています。みんな進度がバラバラです。個を尊重して、その個の選択やアルゴリズムみたいなものを大事にして進めています。
「揃っていない」ってことです。
そろっていると、同じことをしていると、ボクらはそこから飛び出ているものに目が向いてしまうんです。
当たり前ですが、子どもたちは一人ひとり全く違います。
でも、学校の中だと一生懸命努力していっても(単元自由進度学習などをやってはいましたが…)、一律で子どもたちを見がちになってしまうんです。
ヒューマンエラーじゃなくて、システムエラーだと思っています。
でもヒミツキチ森学園の場合、スタッフも保護者も本当に一人ひとりのペースに合わせて考えているし、フィードバックをたくさんくれます。
改めて一人ひとり違うんだ…ということを実感する日々です。
そうしていると、全く「減点主義」が起こらないんですよね。
今、ボクの友人の学校関係者はこのコロナの中で大変努力をしています。よくzoom会議をして話したり、一緒にワクワクすることを始めたりと日々動いているところです。
アフターコロナの時代、絶対に今まで通りに戻ることはないと思います。
どうしたら「一律」から抜け出せるのか、ボクは、ヒミツキチ森学園で、また学校で得た仲間とも、丁寧に向き合っていきたいと思っています。
減点主義から原点主義へ。その子自身に合わせた色を自信を持って塗っていけるように…
今日は、「減点主義じゃなく原点主義で」そんなお話をさせていただきました!
現場からは以上でーす!
来週23日(土)は4〜6年生のオンライン体験学習があります。残席ありますので、ぜひぜひお越しください!
ブログにはこんなことも書いています!
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