がくえんのおと

学園の日常やグループリーダーの視点から見えていること、子どもたちが感じたことを発信していきます。

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イノベーションを楽しむ「しくみかいぎ」

おはようございます。
ヒミツキチ森学園のあおです。

さて、今日は、イノベーションを楽しむこと!というお題でお話ししたいと思います。

▶︎小さな困ったを解決するのは役割ではない

     

 

「小さな困った」ってみなさんの間近にあるじゃないですか。

例えば、何度やろうとしても習慣化できないとか、お子さんといつも宿題のことで喧嘩になる…などなど。

それってヒミツキチの中でもあるんです。

ボクでいうと、

  • 食べた後にご飯粒が机の上に落ちている
  • 授業時間が時間通りに始まらない

とかがそれに当たります。

そういうときに

  • 「ご飯粒チェックの役割を作る」
  • 「ipadの充電をさす人を作る」


としちゃうと、子どものうちはいいけど、社会に出ると人件費がかかるわけです。

大人だと一人雇わなきゃいけない。

でも意外と「役割に基づく仕事」って学校の中に多くあります。係や当番など学校文化にあるものって、役割で分担して進めることから生まれたものも非常に多いんです。

じゃあ、それを新たな仕組みをつくることで、なんとかできないでしょうか。

先週火曜日、運動が雨でできない時間があったので、急遽やろうってなりました。

しくみ会議です。

▶︎ヒミツキチの困ったを一覧で

ヒミツキチの困ったを一覧で

     

そこで困ったと解決策を出したら次の通りになりました。20個ぐらい出てきたんですね。

    

そのままでも生きていけるけど、解決できたらいいなぁってやつです。

  1. ipadの充電がされない
  2. ipad入出の渋滞が起こる
  3. 森クラスロッカーの渋滞が起こる
  4. 押入れの2階で遊ぶときに、海クラスのロッカーが蹴られる
  5. Youtubeのタイマーが授業中流れる
  6. ボックスが出ている人がいる
  7. 始まるよー、終わるよーに気づかない
  8. 保健室の物置にポイ捨てする人がいる
  9. 水筒忘れていく
  10. パンの日、プラごみが溢れる
  11. ご飯粒落ちてる
  12. 下校時刻の15:30に遅れている
  13. ヒュッゲ・シエスタ中の音楽の音が大きい
  14. 掃除でゴミを集めているときに踏まれる
  15. 机・椅子を片付けず、ほうきに直行する人がいる
  16. 雑巾絞らず、水浸しになる
  17. 絵本並びが元通り
  18. ipadの出入押し忘れる
  19. ほうきが必ず足りない

「綺麗に掃除しても、また元に戻るんだよね。」

ヒミツキチのみんなでせっせときれいにするんですが、きれいを保つ仕組みがないわけです


また何かがやりっぱなしになっていたり、そりゃそっち優先しちゃうよねっていう「行動のデザイン」の問題が多いのもわかりました。

    

▶︎早速子どもたちがとった解決策

▶︎▶︎▶︎ 早速子どもたちがとった解決策

  

楽しく問題を出し合った後は、グループに分かれて、どこからでも話し合っていきました。

次々とアイディアを出すことで、子どもたちも本当に楽しそう。

そうそう、こうやってワクワクしながら話し合うことに、ボクらは意味を見出せそうです。

そしてついやっちゃう、行動がデザインされる仕組みっていうと…
思い出されるのがアムステルダムのトイレ問題です。

コラム|株式会社レビックグローバル www.revicglobal.com

男子トイレの便器がめちゃくちゃ汚かったアムステルダムでは、その便器の中にハエの絵を描きました。
そうしたら清掃費は8割も減少したんです。

    

そんなふうに、「ついやっちゃう」「アソビゴコロ」をヒントに何かできないかなぁと。

すると放課後、6年生がこんなことを言い出しました。
これ、iPadの充電音を変えれば、みんな差したくなるんじゃない?

そうそうあれやこれやで、6年生が設定を変えると、ipadの充電音が変えられることがわかりました。

後は、みんなでどんな声にしたらいいかを話しているうちに
「充電ありがとう!」だったら面白いよねぇということに。
ボクの声や、子どもたちの声や何パターンも撮れば、他の差していないものを発見して差したくなっちゃうはずです。

実際にやってみると…

大爆笑

それ以来、ipadの充電はほぼ完璧に遂行されています

6年生の発想、実行できる力に脱帽しました。

   

ワクワクするイノベーションを使えば、きっと当番とか人件費とかも削除できるはず。     

そしてこんな体験が、大人になったときに発想の楽しさを思い出してくれたら…

嬉しいですね。

このような記事を週に2回、ヒミツキチラボではお届けしています。

ヒミツキチラボ

いろんな発想は人との対話から。

月1回の対談「アオトーク」

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