がくえんのおと

学園の日常やグループリーダーの視点から見えていること、子どもたちが感じたことを発信していきます。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. スタッフ日記
  4. 「みんな」とちがう。

「みんな」とちがう。

こんにちは!ちほやんです。

ヒミツキチ森学園では、毎日、オンライン授業でも朝と終わりのサークル対話を行っていますが、昨日の終わりのサークル対話でこんな話をしてみました。

「ヒミツキチ森学園では、朝と終わりのサークルで、”いま、どんな気持ち?”という自分の今の気持ちを感じて振り返ることをしているけど、時に”みんなとちがう”っていう事も出てくるよね。」

「ヒミツキチ森学園が大切にしていることの中に、”自分を知る”っていうキーワードがあるんだけど、みんなは自分で自分のこと知ってると思う?」

「今感じるものやことを、サークル対話の中で話すことが、例えみんなとちがうなって思っても、それは決して変なことじゃないし、むしろその自分はみんなとちがうって思うところに宝物が眠っていることがよくあるんだよ。」

「だから、みんなとちがう、も大切にして欲しいし、その上でみんなが自分を知ることにつながるんだなってことを知っていて欲しいなと思います。

この話をした後のサークル対話は、いつもと同じトピックで話をしたのですがみんなの表情がいつもと少し違い、一人一人がきっと何か感じてくれているのだろうなという空気を感じました。

「みんなとちがう」

皆さんは自分が「みんなとちがう」と感じた時、どんなことを思いますか?

自分が少数派になった時。

孤独を感じたり、自分の意見に不安になったり、自分だけが間違っているんじゃないかって思えたり、だから「みんな」と同じに合わせている方が安心安全だって思った経験は誰しもあると思います。

でも、昨日子どもたちに伝えたように、この「みんなでちがう」というところにこそ、その人にしか見えない宝物が眠っていると思うんです。

私もデンマークから帰国するフライトの中で、このヒミツキチ森学園を立ち上げると決め、帰国してからはとにかく会う人会う人に「私は学校をつくる!」と言いまくって、とにかく出来ることを片っ端から全てやっていた時期、たくさん反対もされたし否定もされたしできない根拠を突きつけられた時もそれはそれはたくさんありました。

「もっと実践踏んでからじゃないとだめじゃないかな。」
「想いは素晴らしいけどちょっと無謀かな、学校ってそんな簡単に作れるもんじゃないよ。」
「まずは会社に勤めながら今出来ることをやった方がいい気がするよ。」
「学校つくるなんて聞いたことがないよ。ちょっとさすがに難しいと思う。」

この時「あぁ、私がこれから進もうとしている道はとても高くて険しい道なんだな。私の選択はマイノリティなんだろうな。」と。

でも。
でも。

私の心の声は「YES」だったんですね。

周りの声やアドバイスは確かに堅実な道を示してくれていて、その時のみんなは私が失敗して露頭に迷わないように必死に伝えてくれていたと思います。

でも。

どんなにマイノリティでもその時は誰にも理解されなくても、自分の心が「YES」と言っていたからそれだけを信じて突き進んできました。

そしてこの春、二年間という歳月を経てヒミツキチ森学園は確かにこの世に誕生した。

確かにこの二年間、辛くて苦しい事も、高すぎる壁を目にして絶望したり、とてつもなく失敗をして今度こそ立ち上がれないかもしれないと思った事もあったけれど、でもやっぱり自分の声がどうしてもどうしても進みたいと叫んでいて、ただそれだけを信じて走ってきた二年間だった。

でも一つ、ヒミツキチ森学園をみんなの手で開校するんだという夢のスタートに立てた時に、やっぱりどんなに自分がマイノリティでも、誰にも分かってもらえなくても、否定されたり非難されても、

自分のどまんなかの炎は決して消してはいけないんだと。

諦めなかったら夢はいつか叶うっていう精神論の類ではなく、
自分が自分でいるために「みんなとちがう」は恐れる敵じゃなかったんだと。

「みんなとちがう」ここにこそ私の宝物が眠っていたんだなと、改めて感じる朝だったので、今日は子どもたちにもこんな話をしてみました。

今、全世界は新型コロナウイルスの猛威を受け、様々な「当たり前」が覆り、様々なところで秒速でアップデートが繰り返されています。

こんな「今」だからこそ。

「今」だからこそ、みなさんは今、どんなことを感じていますか?

「今、自分の心が感じていることはなんだろう?」
「本当は声に出して伝えたいことはどんなことだろう?」
「本当はどんな風に生きたいんだろう?」
「本当はどんな未来を描きたいんだろう?」

私たちヒミツキチ森学園が大切にしている3つの柱の中に「自分を知る」というキーワードをどうしても入れたかった想い。

そしてそのために、子どもたちに伝えるためにはまず自分からそれを体感し実践するということ。

例え時に「みんなとちがう」にぶつかっても、時に誰に理解されなくても、自分の心の「YES」を大切にして恐れずに声にしていく。

今日、皆さんの心の声はどんなことば、どんな色、どんな風景を感じていますか?

この二年間毎月行ってきた「教育のミライ」のイベントも、オンラインでお届けできるように準備中です。

皆さんが今感じていることを聞けるその日を楽しみにしています。色んなお話をしましょう^^

それではまた!

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事